「これからは美しさと豊かさの時代」トヨタ クラウン史上最大の失敗作とも評される4代目ですが、そこにはクラウンの魂ともいえるチャレンジ精神がありました。
4代目クラウンは、1971年2月に発売されました。「もはや戦後ではない」という言葉が流行してから15年、日本の経済は順調に成長を続け、GDPはドイツに肉薄するほどになりました。国民の生活も豊かになり、自動車の普及も進んできました。
そうなると、たくさんのクルマが各自動車メーカーから発売されるようになり、各社差別化を図るために新しい技術を搭載したり、デザインを先鋭的なものにしたりするようになったのです。
これまで国産高級乗用車としては絶対的な地位を得ていたクラウンも例外ではありませんでした。特に日本においては、キープコンセプトが好まれるという文化がありますが、常に時代の先を見て新しい製品を出し続けなければ、必ず企業は衰退してしまうものです。
国産初の高級乗用車だからこそ、クラウンは消費者の想像の先をゆくクルマを提供する必要がありました。
「これからは美しさと豊かさの時代」。これは4代目クラウンのカタログの冒頭に記された一文です。これまでは自動車を作ることがひとつの目標でしたが、経済的な余裕が生まれたことで、美しく豊かなものが求められるようになったのです。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180715-00010001-kurumans-bus_all
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