経営難に陥った大塚家具の前会長で大塚久美子社長の実父勝久氏は13日までに、インタビューに応じた。久美子社長との「お家騒動」の末に同社を離れ、
同業の匠大塚(東京)を設立した勝久氏は、大塚家具への支援について「それはない。やるなら最初からやっている」と明確に否定し、匠大塚の経営に集中する姿勢を示した。
久美子社長は2015年に経営権を握ると、従来の高級路線を転換して中価格帯の商品を強化した。勝久氏は「今まで大塚家具を育ててくれた顧客を無視した。
安い商品を入れたことでブランド価値が下がった」と批判。「(経営権を失うまで)40年以上は間違いなく健全な経営をしていた」と悔しさをにじませた。
大塚家具は7日、18年12月期の業績予想を下方修正し、純損益が34億円強の赤字になる見通しを発表した。勝久氏は「今でも売り上げが落ちている。(赤字幅は)あんなものではない」と懸念する一方、再建の行方に関しては「銀行が支援すれば可能」との見方も示した。
大塚家具は3月、賃借している新宿ショールーム(東京都新宿区)の一部を催事やセミナーを行うイベントホールとして整備し、昨年資本提携した貸会議室大手ティーケーピーに運営を委託した。
勝久氏は、「(新宿は)私がいた頃から赤字。家賃も高く、借りたものを貸すより返した方が良かった」と経営判断に疑問を呈した。
勝久氏は、久美子社長について「相談は何もない。本当は来たいが来られない事情があるのだろう」と語り、「責任感が強い人。体には気を付けてほしい」と気遣った。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180813-00000002-jij-bus_all
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