「ワンオペ育児」が流行語大賞にノミネートされたのが1年前。この言葉は、ブラック企業の「ワンオペ」労働が、母親たちの家事・育児とそっくりなことから、当事者の母親たちを中心にネット上で広がりました。

そして今、もう一つの問題が浮かび上がっています。それは「徹底育児(intensive mothering)」です。明治大教授(社会学)の藤田結子さんが解説します。【毎日新聞経済プレミア】

「徹底育児」という言葉は、米国の社会学者のシャロン・ヘイズが名付けました。「母親たちに膨大な時間、エネルギー、お金を子どもにつぎこむよううながす子育てモデル」です。

アメリカなど先進国特有の現象ですが、日本の母親たちにもそんな状況がみられます。日本はアメリカと比べても、母親に求められる子育てレベルは質・量ともに尋常ではないといわれています。

子どもが小さいうちも共働きをする家庭が増え、多くの母親は一日中働き詰めです。競争がどんどん低年齢化する社会で、一部の母親は働くだけでなく、「子育てにも多くのエネルギーをつぎ込むべきだ」という社会的プレッシャーも受け、疲れ果てています。

◇仕事と習い事の送り迎えで疲れ果てる裕子さん

横浜市でフルタイムの契約社員として働く裕子さん(30代)は、保育園児の娘にスイミングと英語を習わせています。

「3歳から英語を習わせています。午後6時に授業が始まるので、平日は保育園が終わってそのまま連れていきます。送り迎えが本当に大変。

でも、小学校から英語の授業が始まるというので、早いうちからやっておいた方がいいなと思っています」

週末もスイミングの送り迎えがあります。フルタイムの仕事に複数の習い事の送迎が加わり、正直「つらい」と感じています。しかし、周囲には子どもに英語を習わせるママ友も多く、不安でやめることができません。

ママ友の話から、子育ての不安が増幅することもあります。東京都心の企業で働く香織さん(40代)は、知り合いのママ友の様子を見て不安を感じています。

「そのママは、子どもを朝5時に起こし、ボール投げの練習をさせています。その後ピアノの練習をして、プリントのワークをやってようやく小学校に登校。私立中学受験を目指してがんばっているようです」

ベネッセが実施した調査があります。「子どもの将来を考えると、習い事や塾に通わせないと不安である」という選択肢に、

「とてもそう」「まあそう」と答えた回答者(3歳~高校2年生の子どもを持つ母親)は、2009年から17年の8年間で51.7%から60.8%へ、9.1ポイントも増えました。

また、「親の教育への熱心さが、子どもの将来を左右する」と答えた母親は、8年間で55.1%から63.8%へ、8.7ポイント増えています。(ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」)。


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ネットの反応

1.
心理面や躾は家庭でするので
学業は学校が責任もってほしい
水泳授業あっても 泳げるようには
してくれない
でも成績はつけてくる
だから仕方なくスイミングに通わす
だったら水泳の授業いらないから
ほかのこときちんとしてくれと思う
2.
むしろ日本の方が欧米より自己責任論が強い気がする。
向こうは、ちゃんと道筋を示して、どんなに手助けしても怠惰ゆえに、それについてこれなくなったら自己責任とみなされるけど。
3.
家族不要論から出発する個人主義の時代に子育て自己責任論が出るのは当たり前。イスラムは個人よりも家族を大切にする。男女平等も結構だが、男には男の女性には女性の役割があることを理解を再確認すべき。
4.
夫婦して仕事が忙しくても、子は親の背中見て育つもん!!!!
5.
その割には
自分たちの楽しみに
子供を犠牲にしてる親ってよく見るよね

深夜の居酒屋やカラオケ。
公園で子供遊ばせてる親だって
見ているの子供よりスマホの方が時間が長い。
スーパーで走り回っている子供を他所に
自分だけ買い物を続けたり友達との長話。

6.
いやこれに関しては不安をあおるぐらいがちょうどいいと思うけど。せっかくの教育機会を活用しない親おおすぎ
7.
少なくとも15歳(中学卒業)までは、自治体含む国が教育の第一責任者である。 今の団塊世代以降は低賃金が当たり前になり、夫婦共働きせねばならない時代に、母親のみに責任を負わせようとする言動は、馬鹿以下と言える。
自己責任論や道徳教育もそうだが、本来は政治家こそそれを徹底しないといけない主体が、のらくら逃げ回り、嘘を平気でつく癖に、庶民には責任や道徳を強調するおかしな逆転を
平気で宣うメディアがある。
おまけに与党の半分以上が「世襲」で何の苦労もせず、議員になった人達ばかり。それがこの体たらくだ。
責任は家庭にもあるが、「物質的貧困は精神的貧困を生む」という理屈がそのとうりの事実が多い。
8.
核家族が当たり前になった事の弊害のような気がしますね。
子供を育てる責任は全て母親の責任かと言うと無理があるし、父親が参加してもたかが知れています。昔は、お爺ちゃんお婆ちゃんを含め家族全体、親戚縁者、さらに言えば隣近所の人々。
ちょうど、寅さんの世界ですね。あの頃は、母親の子育て負担は随分少なかったように思いますね。また、子供の方も、小さいながら色んな大人を見て育ちますから、これが情緒的にもコミュニケーション能力にも色んな影響を与えていたと思いますね。
子育ては、ある一定の教育機関や母親や家庭だけの問題だけではなく、社会全体の構造的な問題が大きく関わって来るものではないでしょうか?
9.
東京に出てきて、核家族が多いんだと思います。本来生物的にも、おじいちゃんおばあちゃん、近所、地域と支え合って大切な子供を皆で守り育てるのが、ヒトという動物のコミュニティだし、社会だと思います。サル見たいに。

そりゃ、生態から逸れた事をしてれば、ストレスは溜まるし本能的欲求も満たされないですよ。自殺者も増えるわけです。生きて子孫を残す事より、人間と言う知能が作り出した、経済(資本主義)は人間自らを破滅に導きますよ。極論ですが。

10.
親が身の丈を顧みず、時間や金銭面で無理をしてまで子供に習い事させるのはどうなんだろう。
親の余裕の無さは子供の情緒に影響すると思うから。
背伸びしない範囲での習い事なら、もし結果が出なかったとしてもまぁいいかと笑って済ませられるだろうし。
11.
育児本を読んだり講演会で話を聞くからだ。子供は基本的に放ったらかすもので、授乳期を除いて最低限の干渉に留めるべき。親の鑑賞対象ではないからね。
12.
うちは子供が3人、習い事は一つずつ。
本人たちが考え抜いてやりたいって言ったことをさせてる。
でも周りのお母さん達からは習い事一つで不安じゃないの?とか色々言われたこともあったけど、やりたくないことを複数やらせても意味ないし、うちはやりたいことをやってるから3人ともそれぞれに頑張ってる。
要は振り回されない親の強さが必要だと思う。
13.
孟母の三遍から2500年…
14.
子どもがやりたいというならいいが…
周りをみての習い事ならそれは子どもの
ストレスが高まるだろう…
15.
学校任せはダメですよ。かといって私立もよく見て選ばないと公立と同じような教育して(結局さらに塾に行っている子が優秀なだけ)公立以下の教師が多いとこもあるので要注意。
公立で塾にも入れて、親も様子を見る。仕方ないです。英語は幼児からやる必要ないと思います。正しく教えられるなら高学年でも十分。海外に興味持つ子は、中学からでもしゃべれるようになります。


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16.
意識高い系NPOの寄付集め用の広報活動も不安を煽る大きな要因。
彼らは事業を立ち上げて軌道にのせたはいいけど国の第三者委員会に呼ばれたりなんなりで拡大を求められ(誰も求めてないが)仕方なく金集めに奔走している。
でも彼らが悪いのではなくてそもそも「他者比較」をやめたらどうかとしか言い様がない。みんなスネ夫の家じゃないんだから。
17.
本やネットのマニュアル通り、周りのママ友の意見に振り回されて、自分でどうすべきか決められない親が増えてるからでしょ。おばあちゃん、おじいちゃんもどう育てていいのかわからない年代になってるし。
18.
そんな過密な生活スケジュールは一人っ子じゃないとできないですよね?てことは1人で背負う子のプレッシャーも半端ないと思います。
自分はやりたくないことは、いくら教えてもらっても上達しなかった。
逆にやりたいことは習わなくても上達した。
無理矢理やってたら時間もお金も体力も無駄。
最悪、秋葉原無差別殺人の加藤みたいになってしまう。
19.
何をもって幸せと感じるか
20.
簡単な事だ。急がず、慌てず、しかし、愛情を込めて育てていけば良いだけだ。難しく考えることはない。習い事などは本人がやりたいと言えばやらせるだけ。いけないのはほっぽり出すこと。それだけ。
21.
生まれた時から女性は周りに同調する事を主とする生き物やん。
22.
ベネッセとか学研とか個人情報ダダ漏れ。2割8割の法則どうり80%の人はうまくいっていない。20%の内3%くらいの人が勝ち組といわれる人たち。最悪生活保護でもいいじゃないか。と開き直ることができるほうがいいんじゃないか?今の子供が大人になる頃は中国人が入植しているかもしれないし。期待できないよ。
23.
貧富の差が教育の質の差
24.
むしろこの頃は教育無責任論がごり押しされて、一部の親とかフェミがそれに両手をあげてそうだそうだと言ってる方が不安
子供の性根が悪いのって、大抵が親によく似てるよ。子供の頃から陰湿な人間とか被害者面する子とかは親の影響強いと思うよ。
25.
母親に任せるかどうかと言うのは父親の判断によると思う。
私の妻は子供たちに無理をさせない性格なので勉強・スポーツは強要しない。食べるのも栄養を考えない。
ほっとけないので私が教育は担当してきた。
妻が普通だったらこうはしていない。
よそは母任せなんて羨ましいな。
26.
幼少期から習い事を沢山させている家庭があるが子供はその習い事が好きなのか?と思う。
27.
国民に偏差値信仰、学校ブランドを広めてきた政府とマスゴミのせいでしょう。
実社会では知能だけ高く社会経験に乏しい「もの知らず」が一番使えないのに権力を持ってしまって有害です(官僚や大学教授に多い)
親もみな社会人として知ってるはずなのにそういう人間をつくる教育を好みます。洗脳って怖いですね。洗脳が解ければ楽になれますよ。
28.
何の解決にも繋がらない結論部分。
父親がもっと子育ての時間を割くようになったところで何が変わる?
習い事に行かせてるのは母親だろ?
子どもの意志なんかではあり得ない。

学者さんの立場でジャーナリストレベルの物言いしかできないなら研究やめてください。

29.
何かがおかしい ~… … 。。。

母親に教育を任せるっていうが各家庭環境にもよる。
普通に夫婦一緒に子育ての家庭もあれば、妻が看護婦(看護師)ならば交代勤務している場合は妻に押し付ける事はない。
看護師と挙げたが他の職業でも交代勤務している女性も少なくない、
記事を読むとなにやら頭の硬い家族を手本に書いている風に思えて来るる。

30.
この問題に関するマスコミの論調は、「親は素人だから、金を出すな。代わりに金出せ。」と言うものが多く、教育産業の広告番組かとすら思ってしまいます。
NHKのでもそうです。教育にお金をかけすぎて破産した人も知っています。でも、そういう番組のゲスト達はお金がなくて、
上の学校に子供をやれない親たちのことを、「情けない親」と、平気で切り捨てたりします。でも、どっちがまともな教育なのでしょうか。いつもおかしいと思っています。


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