体操女子の宮川紗江(18)が、世界選手権(10~11月、カタール・ドーハ)の代表候補を辞退する可能性が23日、浮上した。師事してきた速見佑斗・元コーチ(34)が宮川への暴力行為により、日本協会から無期限登録抹消などの処分を受けた。21日に同氏の指導継続を希望する文書を発表した宮川だが、ショックが大きく現在も十分な練習が積めず、大舞台を見据えることは困難な状況という。
18歳が苦境に立たされている。21日、宮川は代理人弁護士との連名で報道機関に文書を送付。その中で自身の状況について、速見氏の懲戒処分にショックを受け、「体操はおろか日常生活も普段通り過ごせない」と触れられていた。現在も好転せず、27日からの代表候補合宿への参加は難しく、世界選手権前最後の実戦となる全日本シニア選手権(9月15日、北九州)の出場も微妙だ。
世界選手権の代表枠は5で、5月のNHK杯の上位6人(村上茉愛、寺本明日香、畠田瞳、杉原愛子、梶田凪、宮川)が代表候補になった。開催地のドーハ入り後、日本協会の強化本部が状態を見極めてメンバーを5人に絞る。
同選手権で団体総合3位以内に入れば、20年東京五輪の出場枠を得られる。「ミスなく団体で貢献したい」と話していた18歳だが、心身のコンディションが整わない今の状況が続けば、代表候補辞退にまで発展する可能性がある。
日本協会が速見氏に下した処分や経緯などを巡り、宮川が「パワハラされたとは感じていませんし、今回のことも訴えたりもしていません。家族も同じです」と直筆の文書などを発表。
家族を含め指導継続も希望しており、過去の暴力、パワーハラスメント問題とは違う様相を呈している。日本協会は、「代理人から報道各社に送られているという文書が届いていないため、コメントできない」と説明するにとどめた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00000004-spnannex-spo
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