スズキが出荷前の自動車で排ガスなどの検査を不適切に行っていた問題で、同社は26日、測定結果の不正な書き換えもしていたと発表した。
今年8月に問題を発表した際は、書き換えはしていないと説明していたが、実際は2009年5月~今年7月までの間に国内三つの工場で、計2737台の排ガスや燃費、温度などの測定データを書き換えていたという。
スズキは「弊社の調査が極めて不十分であったと言わざるを得ず、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。国土交通省は26日、自動車局長名で指示文書を出し、
「全容解明に対する取り組み姿勢に疑問を抱かざるを得ず、極めて遺憾」と批判。道路運送車両法に基づき、同社に徹底調査と速やかな報告を求めた。
スズキによると、二酸化炭素の排出量を実際より少なく書き換えたケースがあることが判明。また、温度計や湿度計の測定で異常値が出た場合などでも書き換えられていた。
8月の時点で、排ガスの抜き取り検査で有害物質量の測定に失敗したのに、やり直しをせずに有効としたケースが6401台あったと発表していたが、
新たなデータや調査対象期間の拡大によって、不適切な例は計6883台に増加。調査対象の32車種中、31車種で検査に問題があった。
検査員に対するスズキの聞き取り調査で、「業務量が多く再測定を行う余裕がなかった」「再測定をすると車両の納期が遅れ営業に迷惑をかけると考えた」などの証言も確認された。
軽乗用車などの四輪車だけでなく、オートバイ2台でも不適切な検査が行われていたことも明らかになった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000078-jij-soci
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