日本水泳連盟の副会長で、日本大学水泳部の上野広治監督(59)は26日、都内で「週刊文春」が27日発売号で、同部で起こったとされる暴力問題を報じることを受けて、会見した。上野監督は9月の日本学生対校選手権で暴力があったことを事実と認め、「大変申し訳ない。運営が未熟だった」と謝罪。一方で、報じられた“リンチ”という暴力の度合い、隠ぺいについては否定した。
その理由として、被害学生との話し合いの中で、被害学生が大学や警察への連絡は必要ないとしていた点、被害者、被害者家族、加害者、加害者家族との話し合いに上野監督が立ち合い、
部内で解決していた点などを挙げた。会見には被害選手の母親も同席し、「監督は何も意図的に隠そうとしていることはなかった」と、証言した。
事の発端は、9月に横浜国際プールで行われた日本学生選手権の公式練習。ウオーミングアップ中に、レギュラーではない2年生の男子選手が居眠りしたという。同選手は前夜、ゲームで徹夜していたことが分かり、
寮に戻った後、上級生の3年生部員2人が、「インカレに懸ける4年生の気持ちがわからないのか!」と言い、馬乗りになって、胸ぐらを掴んだり、肩を強く掴み揺さぶる、また殴るなど、暴力をふるったという。
その上で、上野監督は「日本選手権後、部屋替えがあり、被害者の選手が、おばあさまの家でお風呂入った時、腕にあざがあった。
10日夜に報告があり、写真を送ってくれと。それを見て、翌11日に病院に行って診断し報告をくれと本人と会話した」と状況を説明。
その上で「暴行に関わった上級生2名、暴行したのは1名から聞き取った。被害学生との話の中で、傷害事件として警察に報告する内容でないと12日に事実確認した。まず、部内での事実確認に重点を置き、部内では15日に解決した」と、説明した。
日大は今年に入り、体育会クラブでの不祥事が相次いでおり、5月にはアメリカンフットボール部の悪質タックル問題が社会問題となり、
田中英寿学長が「深く反省し、改めて学生ファーストの精神に立ち返って今後の大学運営を行っていく」と、宣言した。
しかし、その後、同8月には応援リーダー部(競技チアリーディング部)で監督らによる部員へのパワハラが問題となった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000094-dal-spo
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