運命は「三振法」のもとにアメリカで終身刑となって収監されていた男が、36年間のときを経て釈放されることになった。
1983年、アラバマ州出身のアルヴィン・ケナードは、窃盗による「仮釈放の可能性なしの終身刑」を言い渡された。パン屋に押し入って強盗したからだ。英紙「ガーディアン」によれば、彼は当時22歳で、盗んだ金額は50.75ドルだった。
釈放が決まった当日、法廷でのアルヴィン・ケナード(左) Photo: Twitter
たかが50ドル、されど50ドル……なぜこんなにも厳しい判決が下りてしまったのか。その原因は、1970年代にアラバマ州で成立した、通称「三振法」にあった(ほかの多くの州では1990年代に成立)。それは、3度目の有罪判決を受けた場合、どんなに軽犯罪であっても終身刑となるという法律である。
当時、仮出所した受刑者の再犯率が高かったために、仮出所なしの終身刑を課すことで、こうした事態を防ぐのが目的だった。野球においてストライク3つでアウトになることから、三振法という名前が付けられた
怪我人はゼロだった
そして1983年、前科であるガソリンスタンドへの窃盗により3年間の執行猶予中だったケナードは、ナイフを片手にパン屋に強盗に入ってしまう。幸いなことに怪我人はゼロ。終身刑は避けられなかった。
だが2019年8月28日、ついにケナードは自由の身となることが決まった。同州の裁判官であるデイヴィッド・カーペンターが、彼の釈放を命じたからだ。現在、ケナードは58歳である。
この釈放の背景には、2013年の制度変更がある。当時、アメリカの刑務所は受刑者の過密状態に直面していた。そこでアラバマ州では、判決ガイドラインが再考され、裁判官に恩赦や仮釈放の権限がより与えられるようになった。
たとえばケナードのようなケースでは、最低10年間の懲役を必須としつつも、「仮釈放の可能性あり」と変更された。
親族や友人が迎えに…
米紙「ワシントン・ポスト」によると、釈放が言い渡された当日、ケナードは法廷で自分の罪を心から後悔していることに加え、物事を立て直すチャンスがほしいと懇願した。「もし釈放されたら大工になって、ここ地元で家族と一緒に暮らしたいです」
法廷には14人の親族や友人が集まり、両手を広げてケナードを迎えた。必要書類が整い次第、彼は釈放されることになっている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190901-00000002-courrier-int
ネットの反応
またやるよ
今回犯罪の判決+実刑過去の判決+犯人の社会的地位加算分(×1.1~1.5)=服役期間 、、、でどうだろう。
∵ 社会的地位のある人は、範を示すべきである。それなりの責任がある。
三振法を日本でも…的なコメントが多いけど、それ…税金よ?。
確かに抑止力になる可能性は有るけど、受刑者の飽和と刑務所不足は必至。
そして軽犯罪で受刑する事によって、刑務所の中で生き長らえる事を目的とした犯罪が増える可能性は高い。
受刑は犯罪者の社会復帰が第一目的とされるが、終身刑は社会復帰を目的とせず、犯罪の悪質性、重罪性、再犯性を鑑みて判断し『隔離』と『断絶』が目的。隔離は社会への影響を加味しての判断だとしても、
断絶は社会生活を望む者にとっては絶望だが、勤労、納税、等の社会生活を望まない者にとっては、終身刑は己の命を長らえる最高の手段に成り得る。
存命中に社会生活に放り出される可能性が無いと分かっていれば、浮浪者はこぞって万引き3回見付かる様にやるのでは?。
雨風凌げて、寒さ暑さも、3度の飯も、布団も風呂も、読書も映画も。
何より野宿の様な生活から開放されるなんて夢の様…こりゃ天国。
(彼が収監された)1983年は、スマホどころか携帯電話が無く、タイプライターで書類を作成していた時代です。
社会復帰するには、相当なケアが必要でしょう。
3回目は、窃盗でなくて強盗だ。
「たった」というわけに はならない。
三度目の犯罪となると、法律遵守がかなり低いから、更正の可能性はほぼないから、いい制度だと思う。
故意犯で、人の生命に危機を生じさせる犯罪や一定額以上の経済犯罪に関しては、日本でも導入してほしい。
国会議員は、選挙のことばかり考えないで、善良な国民の利益になる法律を作ってほしい。
何処が自由の国やねん!
そして四度目の犯罪が起きたりする。
犯罪者を信じてはいけない。犯罪をするから犯罪者なのです。そうい生き物です。
この三振法ははじめて知ったが、日本でも導入してほしい。刑がかるすぎる。無期懲役は税金がかかるのでさくっと死刑で。
まったく同情できんわ。
50ドルと言っても、被害者が逆らったら殺害されてた可能性も
ある訳で。
仏の顔も三度まで。
軽かろうが重かろうが、三度までで十分ではない
だろうか?
ただ、道路交通法違反とかは、私は30年以上ハン
ドルを握っていて公上無違反だが、ありゃ運の要素
が多分にあるからどうだろうか?
昔そんな映画があったな。
ケビンベーコン主演だったか。
江戸時代は4犯犯して捕まると
獄門だったみたいですね
死刑の事
朝鮮半島の、指導者と姑息な代表者にも三振法を適用したいね。
もうすでに三回以上空振っているけど、
日本に導入した方がいいというコメントが見受けられるが、すでに初犯でも一発で無期懲役になる判決が下される日本には不要なものだと個人的には思う。
税金で養うのは無駄でしょう。
安楽死で良いのでは?
大きな抑止力になると思います。
この場合は冤罪も心配無いし。
たかだか50ドルでもナイフを持ってたんでしょ?じゃあ、怪我人や殺人がなかったのは、ある意味ラッキー。もっと重罪になるかもしれなかった。この人を何年も収監したのは、正解だと思う。
釈放を命じた裁判官の名前が カーペンターだったからって 今後は大工になりたいとは… 良くできた物語みたいだ!
軽犯罪の線引きが難しいが、やはり何度も繰り返すっていうのは、いずれ状況に応じて重犯罪を犯す可能性もある訳だし、仏の顔も三度までじゃないが、三振法は言うほど悪い法律ではないと思う。
ただ、今の日本の状況は刑務所が老人ホーム化になっている状況で日本に導入は難しい。税金が絡んでいるしね。
単純に島流しをし、自給自足で食っていけと言うならまだ検討の余地はあるとは思うが。
10000ドルだろうが50ドルだろうが強盗は立派な凶悪犯罪です。たまたま強盗した店で50ドルしか掴めなかっただけ、もし余裕があれば100ドル、1000ドル奪ってたでしょうし。
三度も犯罪を平気で犯すような反社会的な人間は終身刑が妥当です。アメリカも凶悪事件が再び増加して死刑が見直されて、復活させてる州が増えてきているし。
なに?同情してほしいのか?
日本でも多い万引き、性犯罪、覚せい剤(いずれも発展途上国の順位と同じ)もこの三振法を入れるようになればなぁ・・・。
日本には一振法をお願いしたい。
今回のあおり運転、暴行みたいな奴は一発終身刑。
ルミゼラブル
日本なんか親が子供殺しても2年だから。
36年刑務所にいたら社会復帰難しいだろうな。
刑務所入るために万引き繰り返してる人は、この三振法大歓迎だろうね。
たった50ドルって・・・
50ドルだったら問題ないみたいな見出しはやめてくれ
36年も刑務所にいて60近い初老の男を社会に戻したって生きて行くには辛過ぎるよね。
刑務所にいた方が良かったのかも。
前に何かで知ったけど、同じ様な状態で出所して親や兄弟は亡くなっていたり縁を切られて孤独になり、仕事もまともにつけず、つけてもまともに働けなかったりで続かなかったりで結局また犯罪をして刑務所に戻って来たり、自殺をする人が多いと知りました。
知っていてやったんだろう、それが法律だから、やった自分が悪い、3度目は死刑だったら吊されていても仕方がない事、自分のした事だからね。
終身刑は行き過ぎかもしれないが、ただの窃盗ではない。ナイフを持って脅しているのだから下手すれば殺人にもなりうる行為。