指揮官の顔から日に日に生気が失せていく。
25日のヤクルト戦に敗れて5連敗。3位に転落した高橋監督は、1点を追う八回1死満塁の絶好機をフイにした場面を振り返り、「あそこで何とか逆転したかった」と力ない声で絞り出した。
首位広島とは9ゲーム差。4年ぶりのV奪回に黄信号がともるどころか最下位中日とも3・5ゲーム差ということを考えれば、CS進出を逃す可能性だって十分にある。
この惨状に読売グループ本社の渡辺恒雄主筆は早くも、「巨人の本来の野球じゃない。もっと強化する。圧倒的に勝つように」と今オフの大型補強を示唆。
球団周辺ではまたぞろ、西武の炭谷銀仁朗(31)や広島の丸佳浩(29)らFA選手の動向調査なんて声が聞こえ始めているのだが、誘われる側は果たして今の巨人をどう見ているのか。
■巨人という“特殊環境”
2014年にFA入団した大竹寛、17年に加わった森福允彦は今季、ともに2試合に登板しただけで、二軍で油を売っている。
FA移籍1年目の野上亮磨は早々と中継ぎに降格させられ、17年に日本ハムからトレードで入った吉川光夫もリリーフ要員となって2番手で登板したこの日は七回に致命的な1点を失った。
外様選手で踏ん張っているのは、FA入団2年目を迎える山口俊くらい。その山口にしても、7勝6敗の防御率3.80という成績である。昨年は泥酔暴行事件という前代未聞の不祥事を起こした。
成績不振やスキャンダルは当人の問題だが、それならそれで、三顧の礼をもって迎えられた選手たちが揃いも揃って結果を残せないのはなぜなのか。巨人という特殊環境を含めて、炭谷や丸には気になるところだろう。
山口俊の事件から半裸SNS騒動、球団内窃盗による選手の逮捕、二軍トレーナーのわいせつ問題と不祥事が相次ぎ、オーナーが辞任するなど、球団自体がバタついている。貴重なFA権を行使して、そういうチームに好き好んで身を投じる選手がいるのか。
巨人はオフも苦戦必至である。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00000029-nkgendai-base
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