未婚や晩婚、不妊など、さまざまな理由から「子供のいない人生」を歩む女性が増えている。同じ悩みを分かち合う場を設けたり、インターネットや書籍で思いを発信、自身の経験を生かして不妊治療患者のカウンセラーとして活動する人も。

「たとえわが子を持たなくても充実した人生を送ることはできる」。それぞれの“幸せの形”を探し続ける姿に、共感の輪が広がっている。(社会部・植木裕香子)

■苦悩分かち合い

11月上旬、東京都内のある会議室に、子供がいない40~50代の女性4人が集まった。

会合を主催したのは、神奈川県内に住む50代の主婦、奥平紗実さん。晩婚で子供を諦めた経験があり、「直面する苦労を分かち合えれば」と、約3年前から不定期で行っている。これまでに23回を開催。参加者は延べ約130人に達している。

「自分以外には全員子供がおり、会っても話題は子供のことばかり。ランチに誘われても断っている」。参加者の1人は、以前の勤務先で仲良くなった女性グループと接する際の疎外感を打ち明けた。

別の女性は、不妊治療をしていた際に「手間をかけてまで子供はいらない。普通に妊娠できる人と再婚する」と夫から言い放たれ、離婚に至った経験を赤裸々に語った。

奥平さんは、大手電機会社で勤務した後、40代半ばで結婚し、専業主婦になった。公園に行っても買い物に出ても、平日の日中は親子連ればかり。「どこで誰と話しても、(自分に)子供がいる前提になっている」。孤独感を感じた。

ため込んだ思いをブログで発信すると、多くの共感を呼んだ。関連本も出版、会合も開催するように。奥平さんは「気持ちを整理し、子供がいない人生を前向きに生きる原動力になる会になればいい」と話した。

■不妊治療の辛さ

女性の社会進出に伴い進む晩婚化は、同時に出産時の「ハードル」が上がることも意味している。

国立社会保障・人口問題研究所が平成27年行った調査によると、国内では5・5組に1組の夫婦が不妊治療を経験している。

ただ、28年の日本産科婦人科学会の調査によると、女性が不妊治療で出産する確率は39歳が11・5%なのに対し、42歳では4・5%、45歳では0・7%と激減する。

不妊治療自体が体力的・経済的に大きな負担となるため、途中で諦める人も少なくない。ただ、どのタイミングで治療を止めるかの判断は難しい。

都内に住む永森咲希さん(54)は、35歳で再婚した後、仕事を辞めて不妊治療に専念した。3年目でようやく妊娠したが、3カ月で流産し、「ますます(出産に)執着した」という。だが結局、治療の継続に怖さと違和感を感じ、断念。

今は不妊当事者の支援団体の代表を務めながら、不妊専門クリニックでカウンセラーとして活動する。

相談者の中には子供ができないことが原因で離婚し、伴侶まで失い精神的苦痛を抱え続ける人もいる。永森さんは「子供がほしいと望んだ気持ちは、

一生封印することはできない。治療を中断した後の方が向き合う現実は辛いものがあるのかもしれない」と話す。

「誰も教えてくれなかった子どものいない人生の歩き方」(主婦の友社)の著者で大人ライフプロデューサー、くどうみやこさん(51)も、子宮頸(けい)がんをわずらい、出産をあきらめた一人だ。

現在はミドル世代の生活情報を発信する活動に取り組むかたわら、「いろいろな人生に触れれば自分の人生も受け入れられる」と、

子供のいない女性同士が学び会う集いの場を開催している。ただ、少子化のなか、子供を持たない女性に対する社会の風当たりの強さも依然として感じるという。「誰もが堂々と生きられる社会に」。くどうさんらは模索の日々を送っている。


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ネットの反応

1.
不妊の女性のケアは必要だが、少子化促進の輪ですか。。。
2.
そうなんだよね・・・・少子化になったのはお前のせいだみたいなこと言われるからね・・・・こっちだって欲しかったのに・・・できなかったんだよ・・・しょうがなく諦めたのにさ・・・・。
そのくせ子供を殺したり虐待したりする親もいてさ・・・・。
3.
それは個人の自由ですが、子供を産んだ女性と産まない女性では社会保障にて差をつけるべきです。
やはり、国を存続させていくにあたって人は必要ですから仕方ないことです。
4.
子供が一番

老人はどうでもいい

5.
この活動はどうかな?あまり賛成できないような・・・
6.
嫁居なくても幸せ
7.
結婚していると言うと「お子さんは?」って聞かれる世の中がまずおかしいと思う。
結婚してれば子供がいるのが当たり前って概念からまず崩さないと。
8.
アラサーです。
久しぶりに幼馴染から電話が掛かってきたと思ったら、結婚出産の報告。おめでとうと伝えると、

「私たち、もう子供がいなと駄目な年なんだよ~♪」

だって。世間知らずにも程がある。
元々好きじゃなかったけど、これで完全に縁切りました。

9.
子供に縁がなければ仕方ないと思うけど、育てたくないからだとどうかと思う。
自分達だって昔は子供で親に産んで育ててもらったのに。
10.
ホント歪んだ国になった、子供がいなくて幸せ、、女性の幸せって何だろうかも分からないのかね。この国は終わるよ
11.
子供を持てない男性ですが、個人の考え方で済む話。活動には違和感がある。子供ができない、いないことを非難する人とは価値観が違うだけで、わざわざ活動して共感を得ることに価値はない。傷のなめあいにしか見えない。
12.
うちは、子供が1人。
妻はもっと欲しかったんだけど、その後、2回、流産している。
まだ諦めてはいないし、私もできることはやっているけど、
そろそろ厳しい年齢になってきてはいる。

妻は、子供が1人いる立場なのに、
「もっと産みたい」と願い、
なかなか授からないために「どうして私だけ」と苦悩しているよ。

そういうのを見ているから、
子供が欲しくても欲しくても1人も授からないご夫婦(特に女性側)の気持ちは、言葉にできない苦しみがあるんだと理解できるよ。

13.
いや、やっぱり子供はいたほうがいいよ。
全て含めてそう思う。
俺独身男の47歳だけどね。
14.
子供がいるかいないかで 幸せか不幸せか決めるのがそもそもおかしい。

幸せの感じ方は人それぞれ。
子供がいるいないを基軸にすること自体がナンセンス

15.
他人の生き方って共感しないといけないのかな??一生懸命子育てしてる人が、子どものいない人の人生について考えて共感して認めないといけないの??皆立場や状況が違う中で、全員にいちいち共感してたら自分の人生はどうなるの?介護してる人、子どもと死別した人、不妊の人、共働き子沢山の人、世の中にはいろんな人がいて、一生懸命頑張っているなら他人の共感なんて必要ない。他者と比べてるから自分も認めてほしいし、自信がないから共感してほしいのかな?何にせよ、自分の人生を人に共感を求めること自体が変な行為だと思うのだけど…


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16.
ド~とでもいえば~~~www うちは子供二人で幸せ~~~www
17.
子供は社会の宝。立場は様々でもそれだけは念頭に置くべき。
18.
そんな当たり前の事をわざわざ声を大にして言わないといけないんだから、世も末だね。
19.
>不妊治療をしていた際に「手間をかけてまで子供はいらない。普通に妊娠できる人と再婚する」と夫から言い放たれ、

夫がクズすぎる。

20.
事情を知らない他人に子どもの話題をふらないでほしい、とは傲慢でしょう。子どもを早くつくれ、と言われたらセクハラですが。
コミュニティにいれば、社会的な会話には欠かせない話題です。お友だちを選ぶしかないでしょうね。
21.
子供がいるほうが幸せだと私は思います。
価値観は人それぞれなので、いちいち「活動」する必要はないと思います。

というか、不妊治療しているってことは、本当は子供ほしかったんですよね?
できなかったことを正当化しているとしか思えないですし、自分たちが悲しくなりませんか?(笑)

22.
子供がいなくても幸せ
お金がなくても幸せ
彼氏・彼女がいなくても幸せ
これ、行き着くところは
国がなくても幸せ
だよなぁ…
23.
子供いなくても幸せな社会ももちろんいいのですが
それを推奨してしまうと人口はどんどん減って大変です
なので、他の方も言ってますが、子供がいても幸せになれる(もちろんいなくても)社会に
ならないといけないと思います
その為にも経済を始めとした数々が
もっと回らないといけないのですが・・・
24.
胡散臭い記事
25.
自分が生きている世代が重要で、死んでから世界がどうなろうが知ったことじゃない。自分が真だ翌日に世界が破滅しても構わない。現世代のツケは次世代が払うのは当たり前。
26.
こういうのを見ると、個が尊重されすぎて社会構造そのものが崩壊しつつあるのかなと思ってしまいますね。女性は女性、男性は男性みたいな事でいいのでしょうか。
27.
この話題って年金制度とリンクして語らないといけない話

現行の年金制度では子供のいない家庭は「悪」・・・・
税への転換しか無いと思う

28.
27歳で結婚しました。子供がなかなかできなかったので不妊治療しましたが、結果は芳しくありませんでした。二人でやってく覚悟をしまして、いろいろ二人で折り合いをつけたのですが、一昨年に妻が癌になり闘病半年で他界しました。予定にたがわずに、けっこう早めにおひとり様になってしまいました。さて、これからどう生きていくのか迷走中の49歳です。
29.
子どもがいる方の幸せももちろん尊重されるべき。
幸せそうに子育てされている方は、素敵なことだと思う。
ただ、「いる=幸せ」=「いない=不幸せ」と考えて口にする方がいるのが困りもの。ですね。

子どもが欲しいけれど諦めざるを得なかったのか、
子どもという選択肢自体を特に考えてなかったのか、
そこによっても活動の内容って違う気がするけれど。

30.
子供がいる、いないで、何故それが幸せの基準になるんだよ。
何でもかんでも、誰かの基準であれが良しこれがダメなど勝手に騒いで、煩いっての!


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