大阪・茨木市のコンビニエンスストアの駐車場への1万1000時間以上にわたる無断駐車。
大阪地裁は車の所有者の男性に921万円の支払いを命じた。再三の注意を無視…さらにもう1台無断駐車
男性が日常的に無断駐車していたのは、2013年8月から2015年2月までのおよそ1年半。
昼夜問わず、コンビニ駐車場の入口を“車庫代わり”に使用していたという。特にコンビニで買い物をすることはなかったという男性。
店側は再三貼り紙などで注意していたものの、男性は車を移動させず、それどころか、無断駐車を始めておよそ10カ月経った頃、さらにもう1台の車を無断駐車し始めたというのだ。
周辺住民は「(注意の)紙貼っても退けてくけないと(オーナーが)言ってました」「(店は)苦労したみたい。(賠償金は)妥当だと思います。止めていること自体がおかしい」と語っている。
2台で1万1000時間以上にも及んだ、迷惑極まりない無断駐車。
1万1167時間分の駐車料金として車1台分を1時間700円で計算し、それに慰謝料・弁護士費用を足した921万円の支払いが男性に命じられた。
こうした迷惑行為について、街の人からは「(1万1000時間は)普通はあり得ない期間なのでしょうがない」という声が聞こえた一方、
「(ちょっとならいいかな、とか)そういう感覚はありますね。5分、10分なら…本当はダメなんですけど」
「大型スーパーなら、ちょっといいかなって思ってしまって、一日(車を)止めっぱなしという場合もあった」など、軽い気持ちで無断駐車をしてしまった話も挙がった。
対策が“裏目に出る”ことも…悩む店舗
無断駐車に悩まされる店舗側も、対策を強いられる実情。
看板の製作・販売を行う、いいネットサインの運営者は「コンビニとかスーパーとか店舗とかで、迷惑駐車の事例で月間300件以上(発注が)きていますね」と、無断駐車への注意を促す看板の注文が注文の大半を占めると明かした。
月10~20件の無断駐車があったところに注意の看板を掲示し、撲滅することに成功した例がある一方で、大量の貼り紙を車に貼ったり、タイヤにロックをかけるなどの対策が物議をかもすことも。
土地トラブルに詳しい、アトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士は、「チェーンロックをしたりという話になると、
本来車を持っている人の自由を妨害してしまったり、他にも(貼り紙で)窓が汚れたり、取れなくなったとなると、逆にその分の賠償請求がされると思う」と指摘。
「車をどかすように、という形の通告をした上でもしも(車を)どかさないのであれば裁判をすることになると思います」と語る。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180727-00010009-fnnprimev-soci
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