友人や先輩から「絶対に迷惑はかけないし、書類上だけでいい。保証人になってくれないか?」と頼まれたとき、どのように回答するのが適切なのでしょうか。
悩んでしまうものの、今後の関係などを考え、最終的には承諾してしまうかもしれない。という方は多いのではないでしょうか。
ところが、たとえ「書類上だけ」であっても、保証人を引き受けてしまうことで、思いもよらない事態となってしまうことも珍しくありません。
そこで、親友から保証人について頼まれたAさんの事例をみていきましょう。
目次
親友から書類上の保証人について頼まれたAさん
「訳あってお金が必要なんだ。書類上だけでいいから保証人になってくれないか?あくまで形式的なものだから絶対に迷惑はかけない。」
そう親友から頼まれたAさん。書類上だけなら・・・と借入額500万円の契約書に保証人として名前を書き、印を押してしまいました。
ある日、AさんのもとへBさんが突然訪ねてきました
ある日、お金の貸主であるBさんがAさんのもとを訪れ、こう言いました。
「親友さんと連絡がつかなくなってしまった。それに、お金を1円も返してもらっていない。
あなたは保証人であるのだから、利息や損害金などを含めた600万円について、保証人として払ってもらいたい。」
Aさんは言いました。「確かに私は500万円の借り入れに対する保証人として名前を書き、印を押しました。
しかし、それはあくまで書類上での形式的なものです。それに、契約書に記載された金額は500万円だったはずです。600万円の保証人になったわけではない」と。
それに対し、Bさんは「形式的なものだとかそういったことは関係ない。契約書に名前と印がある以上、あなたは保証人として責任を追うべきだ。それに、元の金額は500万円でも、利息や損害を合計すると600万円になる。」と反論しました。
果たしてAさんは親友に代わり、600万円ものお金を返済しなければならないのでしょうか。
「書類上のみ」の保証人は通用しない
お金の借主である親友さんから頼まれて保証人になったとしても、保証契約自体はあくまでも貸主であるBさんと、保証人となるAさんとの間でする契約です。
たとえ、親友との間で「書類上の保証人として名前を書くだけでいい。
実際にお金を返す必要はない。」と約束していたとしても、保証人として契約書に名前を書き、印を押した以上Aさんは保証人としての責任を免れることができません。
また、通常であれば、保証人は催告の抗弁権(まずは主たる債務者である親友に請求してください。と言える権利)を行使することができるのですが、次のような場合には催告の抗弁権を行使することができません。
・主たる債務者が破産手続開始の決定を受けたとき
・主たる債務者の行方が知れないときしたがって、Aさんは催告の抗弁権を行使することができず、Bさんからの請求を拒むことができません。
保証人として責任を負うのは元の金額だけではない
保証債務の範囲には、主たる債務の利息や損害賠償のほか、債務に従たる全てのものが含まれます。
そのため、Aさんは元の借入額である500万円だけでなく、利息なども含めた600万円について、保証人として責任を負うこととなるのです。
保証人になること自体は簡単です。書類に名前を書き、印を押すだけで保証人となってしまいます。
ところが、一度保証人になってしまうと、万が一の際に重い責任を負うこととなります。
保証人になってしまった以上「書類上だけで実際には責任を負わない」と言い逃れをすることは許されません。
たとえ親友や先輩から「書類上だけでも」とお願いされたとしても、安易な気持ちで保証人になることは避けるようにしてください。
Text:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士・2級ファイナンシャルプランナー引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180412-00010004-ffield-life
みんなのコメント
もうすぐ民法改正な。
保証人にはならない事
家族関係でも絶対ならない
友人なんてましてやありえない
返せないくせに人にカネ借りるなよ
で断ろう。
もし、なくてうまく機能するのなら日本だってできないの。
悪い例で、中国人に善意でアパート入居の保証人になったら、感謝どころか逆に殺された人がいたな。
「絶対に迷惑を掛けない」ならお互いに同額の借金の保証人になり合うってのはどうだろう?
外国みたいに、信用できない奴は他人って考えの方がいいと思う。
「人を見れば、泥棒と思え。」いいことわざだわ。
こんなの頼んでくる時点で友情じゃない。
一番信用ならないやつやん。
そういうのは友人とは言わない。知人というやつだ。
そりゃあ契約には必要ですが、書類上必要なら保証会社に行けと言うのが今なら出来ますが、もし、書いてしまうと後々大変なんで注意してくださいね。中々保証人欄から名前をはずすには相当な労力使いますから。
先の事や万が一の事をきちんと考えてないんだなと思うので絶対断る。
逆に理由や使途、返済計画を細かく説明できるような人なら
それまでの関係性と額によっては考える。その時はあげる覚悟で。
…記事内に、最後までこの明確な回答がないんですが。
うーん、たぶん
A「保証人になってくれないか、書類上だけだから!」
私「おいくらの借り入れですか?」
A「○○万円」
私「…奇遇ですね!私も書類上の保証人になってくれる人を探してたんですよ!しかもなんとまあ偶然にも同額じゃないですか!良ければお互いの保証人になりませんか!」
…これで相手が諦めて、回避できないかなぁwww
何でもそうなんだけど、恩義のある人に頼まれたりすると、物凄くヤバい事が明確にわかっていながらも、サインしちゃう人がいるのではないだろうか。
恩を返さなくちゃ!と思ってしまうような、真面目な人とか。
そういう時に断ると、なんだか自分が酷く自分勝手な恩知らずみたいに感じてしまって。
たいがいそういう「弱味」を突いて、頼んでくる人が多いのだろうけどね。それにも毅然と対応しないとダメですね。。
保証人じゃないけれど、恩義のある方にとんでもないことを頼まれ、
一瞬引き受けてしまった事がある。なんとなく不安だった私は、知人に相談して「そんなもんに、関わるな!」と怒られて目が覚め、すぐ断ったけれど。本当にいい人は弱味なんかにつけ込んだりしないので、いくら恩義に感じていても、いやな時はイヤって言わないとね。罪悪感なんて感じる事はないのだよね。
つまり、保証人に迷惑をかけることについて十分な自覚がない危険が高い。
単純に土下座してくるならともかく、「書類だけでいい」は一番危険なワード。
あの作者はこうゆうことを学校で教えるべきっていってたね。
だから戦後ずっと連帯保証人の被害が止まらない
仕事にも、身元保証人の名前を二人分書かされた。友人の名前でもいい、って言われたけど、仕事の保証人だって、無責任ってことは無いから、頼めませんよ。
書いてくれる親族がいなかったら、就職を断らなきゃいけなくなる。
親族だから頼んで大丈夫って事でもない。
仕事の失敗なんて、自分のミスとは限らない。どんな訴訟や賠償になったっておかしくないんだから。
保証人システムって、問題が多すぎる制度って気がする。
破産の連鎖。
とはいえ、そういった人はこんなところで記事読まないだろうな
ジャンプやサンマガで漫画一口メモぐらいにして書いてあげないと
「書類も何もないけど、今この場でだけ保証人のふりをしてくれ」だとしても断ります。
私が何か気づかないような落とし穴をしかけられて騙されるんじゃないかと思う。
保証人という時点でなるつもりが無かったけど書類を読んだら、連帯保証人だったから危険性を説明してやんわり断ったら絶縁された。今では絶縁してて良かったと思わなくもない。
といつも言っています。
必ず迷惑をかけます。
それで離れていくような親族や友人はそれまでの関係でしかなかった、と言うこと。
こちらから願い下げです。
で、世の保証のほとんどは、ただの「保証」じゃなくて「連帯保証」になってる。
そんな言葉で署名捺印しちゃう人いるの?
バカなの?
保証人になったせいで路頭に迷った豪族が居たし、
正直「保証人制度は押し付け制度」と思う。
書類にするということがそれそのまんまだからな
証拠の残らない口頭だけで良いからってのはまだ分かるが
一体どの口から書類上だけで良いとかほざくのだろうか
そして、記事前半で『契約書に名前と印がある以上、あなたは保証人として責任を追うべきだ。』となってるが、後半に出て来る『責任を負うべき』が正しいでしょ。重箱の隅をつつくような話だが、気をつけた方が良いな。
ガチで保証人になれるんだったら、その保証人から借りれるでしょw
金融機関がちゃんとリスクを負えよ、って思うわ。
良好な関係を末永く続けたいと思う相手だったら、お金のトラブルに巻き込む様な事はしません。
保証人の依頼をされ易い人は自己主張をせず、”NO”を言えない人が多い気がします。
きつい表現をすれば、自分を信用して頼ってくれたのではなく、「なめられた、つけこまれた」と思った方が良いです。
と言ってやれ
次はこちらに災難を持ってくる可能性が高い
保証人を頼んでくるやつは基本的に借金を押し付けるつもりで来ていると思ってちょうどいい
親友だから?
笑わせるな
大事な友人にそんな事頼まないよ
最後は書類と印鑑またはサイン。
只、うちの父親が昔保証人になって全財産取られた経験から、ウチら兄弟は親から徹底的に教育されたので、兄弟同士でも保証人は断ってる。
「お金貸してほしい」と頼まれ、持ち物を売ることでお金は作れるというやり方を教えることで、せずにすませた。
しかし保証人も借金も断ったことで、その友人を失った。
友人でい続けようと思ったら保証人になり、お金を貸すべきだったのだろうか?
だが、そうしたところで失っていただろう。
保証人や借金を断っても友情を維持できるテクニックを知りたいものだ。
借金を背負わされた芸能人は多いと思うが。
その逆もあるかな。