慌ただしい日常を離れ、田舎でゆっくり――。お盆に家族で実家に帰省するという人も多いはず。両親も息子夫婦が、そろって帰ってくるのを楽しみにしている。なのに、帰省シーズンが近づくと妻の表情は曇り、愚痴が多くなる。揚げ句に「帰省したくない」とまで言い出す。なぜ、妻は夫の実家に帰るのを嫌がるのか。夫婦仲相談所の三松真由美所長に解説してもらった。
◆約5割が帰省にストレス
帰省シーズンが近づいてくると、なぜか、口論が増え、関係がギクシャクするという夫婦がいます。「夫の実家に帰省したくない」という妻と、「せっかくなんだから、一緒に帰りたい」という夫とのすれ違いです。
ライオンが2013年に行ったアンケートで、既婚男女500人のうち約5割が帰省にストレスを感じているという結果が出ました。4割が義両親から「嫁ハラスメント・婿ハラスメント」の発言をされたことがあると回答しています。
仕事、家事、育児……、都会の慌ただしい日常を離れ、自然豊かな地方で過ごす帰省。1年のうちのほんの数日なのだから、義両親や義きょうだいと仲良く過ごせばいいのに、と思うことでしょう。しかし、この「ほんの数日」を考えるだけで、「頭がズキズキする」「胃がキリキリする」「憂うつになる」という嫁が多くいます。
◆「嫁ハラ」の苦痛を経験
最近では、「セクシャルハラスメント」「パワーハラスメント」「モラルハラスメント」など、「ハラスメント」という言葉を頻繁に聞くようになりました。
「ハラスメント」の解釈は様々ですが、セクハラやパワハラの場合、「相手が嫌がること」とされています。
「夫の実家に帰りたくない」と訴える妻は、過去に帰省した際、「嫁ハラスメント」の苦痛を経験したのかもしれません。つまり、夫の実家で、嫁の嫌がる言動があった可能性があります。
両親からすれば、「せっかく来てくれた嫁に嫌がらせなんてするわけがない」と考えるでしょう。むしろ、「のんびり楽しく過ごしてもらおう」と歓迎の気持ちでいっぱいという思いもあるはずです。「嫁ハラ」なんて露ほども思っていません。
「ハラスメント」の特徴の一つに、加害側が悪意や意図がないというケースも見受けられます。義両親や義きょうだいが、悪意なく「嫁ハラ」を行っていることも考えられます。
ついうっかり、嫁がイラッとする言動をしてしまっていませんか。過去の相談例などを通じて、「嫁ハラ」について考えてみましょう。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180727-00010000-yomonline-life
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