SNSに日々アップされる、動物たちのほっこり写真。
癒しを求めてついつい検索してしまう人も多いかと思うが、今こんな写真が話題になっている。【画像】“最上段“に堂々と乗っていたのは…
2匹のカメと…「え、誰?」
8月22日に神戸市立須磨海浜水族園を訪れた、爬虫類とボク(@Reptileandme)さんが撮影した、こちらの写真。♪親ガメの背中に子ガメを乗せて~…などとつい口ずさみたくなる光景だが、少しカメラを引いてみると…
子ガメの上に、孫ガメならぬ部外者のハトが!
2匹のカメのどこか重そうに見える顔と、ハトのそしらぬ顔に笑ってしまうこの写真には、「竜宮城に連れて行ってもらえることになったハト」「ブレーメンの音楽隊」など、“大喜利状態“になり6万件を超える「いいね」がついた(28日現在)。
爬虫類とボクさんによると、カメが集まる「亀楽園(きらくえん)」という池でエサやりをしていたところ、ハトがやってきて“親子ガメ“の上にとまったという。“親子ガメ“は見たことがあったが、さらにハトが乗った“三段重ね“は初めて見たため、シャッターを押したそうだ。
確かに、これは超レアなのでは!? さっそく、舞台となった神戸市立須磨海浜水族園にお話を聞いてみた。
実は全員“他人“だった…?
――カメが背中に乗るのはどうして?やっぱり親子で乗る?カメは他の個体と一緒に行動したりという社会性は持たない動物なので、「親子だから背中に乗る」ということはないです。
日向ぼっこのために、気持ちの良いポイントを探していて「乗ってしまった」という感じだと思います。
――背中に乗られて嫌がることはない?
不快に感じるかどうかというのはわかりませんが、ただ、2段・3段…と積み重なることはできても、バランスを崩して落ちてしまうかなと…
カメの甲羅はとても硬いので、自分と同じ体重のカメ程度なら乗せられるかと思います。
小さなカメの上に大きなカメが乗ってしまうこともありますが、あまり見かけないのはやはりバランスを崩してすぐに落ちてしまうからだと思います。カメが背中によじ登るのは、日向ぼっこに良い場所を探しているのだという。
しかし、よじ登るのが石なのかカメなのか、親兄弟なのか…さらには大きさも無視して突き進んでしまうため、♪親ガメの背中に子ガメ…という順番にはならないこともあるのだとか。なんと、てっきりハトが部外者とばかり思っていたが、カメ2匹も全くの他人であった可能性が高いようだ。
――ハトがカメに乗る光景は…
カメのエサを目当てにハトが集まってくるので、甲羅に乗る光景はよく見られます。
この「亀楽園」は園の周辺に生息していた外来種のカメを殺処分せず収容し、生態データを集めるための施設。
季節によって数は変動するものの、500~1000匹ものミシシッピアカミミガメやクサガメといった、外来種のカメを展示しているという。写真には孫ガメならぬ謎のハトが参加していたが、この大量のカメのエサを目当てにハトもよくやってくるそうで、実はシャッターチャンスは多いのだとか。
ただ、この“三段重ね“は奇跡の1枚といっていいのではないだろうか。普段、飼っている爬虫類とフィギュアのほっこり写真を投稿している投稿者の爬虫類とボクさんは、この反響にとても驚いていて「カメ達とハトが魅せてくれた、ゆるーい雰囲気を楽しんでいただければ幸いです」とコメント。
ちなみに、この奇跡の1枚を撮った後も観察を続けていたそうだが、「しばらくして、このハトが勢いよく飛び立ってしまい、その拍子に上に乗っていた方のカメが池にドボン!と滑り落ちてしまいました笑
ですが、あまり慌てた様子もなくそそくさと陸地に上がり、また日向ぼっこを開始!もう慣れっこなのでしょうか?動画におさめられなかったのが少し悔しい気もします笑」と語っている。
なんともゆる~くマイペースなひと場面。
こんなシャッターチャンスを探して生き物観察、というのも楽しいかもしれない。引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180828-00010005-fnnprimev-life
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