多くの学校にはPTA組織があり、新学期には役員決めも行われます。役員は、組織の中での取り決めをしたり、指導的な役割を果たしたりする人です。多くの保護者のかたにとってPTA役員は大変で、できればやりたくないというイメージがあるようですが、そもそもPTAは子どもたちの学校生活を豊かにするために生まれたもの。
実際に役員になったらどう考え、どう行動すればいいのでしょうか。
目次
PTAの活動は、子どもたちの学校環境をよくするためにある
PTA(Parent Teacher Association)は、戦後の日本にアメリカからやってきた考え方による組織です。主な目的は、保護者のかたと先生が協力し合って学校運営に携わり、子どもの学習環境を整えていくということ。運動会や文化祭の運営をお手伝いしたり、廃品回収やベルマークの収益で学校に必要なものを購入したりするなどの活動も行います。
学校運営は先生が中心になって行うものではあるのですが、先生たちだけではやりきれない部分を、保護者のかたたちが中心になって補っていくのです。
PTAの最近の問題点…PTAは忙しい保護者のかたたちには難しい活動?
PTAへの加入はほとんどが任意です。しかし、その確認がないまま入学し学校生活が始まるために強制のように考えられ、「無理があっても入るべき」という怖いイメージがついてしまいました。また、日中(子どもたちが学校にいる間)の活動が多く、働く保護者のかたにはつらいなど大変なイメージも強まり、悪いうわさが先行する傾向があるようです。
PTAには古い歴史があります。そのため、「子どものため」と言いつつ昔ながらの伝統を守っているだけで、現代では意味が薄れてしまっている行事や仕事があるのも事実です。ライフスタイルの激しい変化にうまくついていけない部分もあるのかもしれません。
しかし、最近はこういった問題も注目され、改革が進むPTAが増えています。子どもだけでなく、保護者のかたたちの置かれた環境も変化しているということが認識されてきたのです。
できれば役員になる前に予備知識を。イメージとうわさだけを信じないで
「PTA役員になりたくない」という人は、PTAがそもそもどんな活動をしているのかをいま一つ理解していないことが多いようです。確かに、PTA活動のための時間の工面は必要ですが、役員は各学級に数名ずついるもの。たくさんの人が少しずつ時間を割いているだけで、ひとりの負担は軽いのかもしれません。
また、仕事をしている人には、自宅でできるパソコンを使った仕事や持ち帰りのできる手作業の仕事もあり、必ずしも学校に出向く必要はなく、無理なく活動できる場合も多いのです。
PTA活動に疑問がわいたら、頭からうわさを信じるのではなく、PTAが発行しているお手紙や規約などをしっかり読んでみましょう。学校の先生たちが発行するものと比べ、つい軽んじてしまいがちですが、実はさまざまなことが書かれており興味深いものなのです。PTA活動についての工夫や変革も公開されており、その学校のPTAが理解しやすくなります。
PTA役員のコツは疑問や仕事を抱えこまないこと
PTAの仕事は、いうまでもなく他の保護者と協力して行うものです。ですから、「できることはできる人が、できるときにやる」というスタンスがあるとうまくいきます。ひとりで背負うのではなく、必ずわかる人に相談するようにしましょう。
同じ部や委員会の人に相談し、もしそれでも解決しない場合は、より役員の仕事を理解しているPTA本部の人に相談をするようにします。確認しないままで進めてしまうのは混乱のもと。他の保護者のかたと協調して進めていくことができなくなります。また、先生もPTAの一員であることを忘れず、声をかけてみてください。やはり先生の知識には助けられることがたくさんあります。
PTAは「子どものために」という思いを持つ人々の集団
PTAは、同じように子どものことを思う保護者の集団。決して難しいことはありません。どんどん人も入れ替わるため、その時代に合ったやり方に変わっていきます。役員になり意見を持つことで、変えることができることはより多いはず。まずは思いきって飛び込んでみましょう。文化祭の手伝いなど期間が短いものもあるので、自分ができるものを探して参加してみてはいかがでしょうか。
※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180417-00010002-benesseks-life
みんなのコメント
フルタイムで仕事してたら難しいわ。
そうでなくても無駄な時間。
おまけにモンペいそうだし。
我が子が可愛いのは、親としては、ごくごく当たり前のことです。
でも、我が子だけを可愛がるのでなく、仲良くしてるお友達や、お世話になってる学校や学童の子供たちの教育環境にも積極的に関わりたいと思うのならば、地域の子ども達の安全や、スムーズな学校運営に保護者の協力が絶対に必要なのだという思いにも至ります。
ぶっちゃけ言えば、PTAなんて主体的かつ、能動的なタダ働きですよ。
でも、ボランティアっていうのは、巡り巡って自分に恩恵が返ってくるってものというのがボランティア本来の意味ですし、決して搾取されるタダ働きって意味じゃないんですよね。
PTA廃止論、不要論が根強いですが、地域の子供達への名もなき安全策、名もなき見守り役、名もなき環境美化役、名もなき縁の下の力持ち役も必要なんですよ。
それも子育て中の親にとって、尊く大事なことだと思っています。
会長から電話があったけど、任意だと言い切る。
でも、実際、やらない人は全くやらない。懇談会はいつも欠席。委任状すら出さずに。理事の人たちも匙投げていて、放置。
本音を言うと、むしろこういう存在になれたらいいな、とひそかに羨ましかった。
こんなの早急にぶっ潰して、時代に合ったやり方を作ればいいんだよ。
Pの協力の重要性が間違いなく高まります。
はぁ?冗談でしょ?気の合わない保護者と一緒だとかなり気が病みますよ。
それにPTAなんて学校でイジメが起きても何もしてくれませんよね。
任意なのに強制してくるから仕方なくやっている集団ですが。
PTA協議会やP連の職員は保護者を利用して給料だけでなくボーナスや交通費もしっかり受け取っています。こんな組織のために苦痛な無償労働をさせられていると思うと腹が立ちます。
子供のPTAの集まりは、夜の居酒屋でしたから・・・
仕事とか家庭の事情とか持病があるとか、そんな言い訳は通用しません。
本当に胃が痛いです。どうして特に母親に負担がかかるように出来てるんだろう?
小学校でも中学校でも「できる人ができることを」というスタンスなので、特に負担に感じることはありませんよ。乳幼児のいるお母さんには負担がかからないように、委員そのものを代わってくれる人もいました。結局はPTAという組織の問題なのではなく、助け合おう・よその子どもも自分の子どもと同じように大事に育てよう、という保護者の意識があるかないかの問題なのではないですか?
PTA全てが悪いみたいな論調は心外ですね。
そして、みんな家庭環境も事情も違う
更に、無償でやらなきゃいけない
保護者同士って問題起きないわけないんだよなぁ
有害図書や番組の問題があると、
PTAのBBA達のせいで発売禁止になった!
・・などと騒ぐ輩がいる。
有害かどうかを決める事なんて
一切ないのに何故こういう勘違いが続くのか。
自分の親や家族がうまいことPTAを
逃れてきたから何も知らないのだろうけど、
だったらテキトーな事言うなと思う。
文句の言い合い、土日夜と関係無くメールの嵐、あーすれば?こーすれば?は部外者の特権。
管理職の教師と保護者の闇をたくさん知りました。
本部なんてやらなければ良かった。
この経験が今後の人生に生かされるとは思えない。
どうかPTAで苦しむ人がいなくなりますように。
いらないんじゃない?
改革するエネルギーよりも、嫌々引き受けて一年を現状のままやり過ごすことにエネルギーを向ける、勇気と情熱を持てない私。
何もしないくせに他力本願でアレコレ文句や注文ばっかり。
そりゃ、良くなるもんも良くならん。
運動会や参加日、バザーに来られるのなら充分PTA活動できるような…
一部分を切り取って大変大変って言いたいのかな。
主催のイベにしても、とにかくムダなことばっかりなんだけど、教師側からすれば、自分の代でドラスティックな改革は絶対したくないらしい。
それに教師と対等というのはウソで、教師の下請的存在。
やるからには一生懸命やります。
部長副部長にでもなれば、メールは頻繁に来るし会合のときは早めに準備したりと負担は相当重たいです。ひとりの負担は軽いだなんてとんでもありません。
>また無理なく活動できる場合も多い
乳幼児の預かり先がなくて困っているのに夜の会合に容赦なく出席させられましたけど。冬は本当につらかったです。
この記事の通り良い組織なら堂々と任意だと言えるはずですよね?
保護者同士もめさせて対立させる団体
会費着服のため
同調圧力をうまくつかうため
私利私欲を満たすためにあります。
って主張してる親が運動会のカメラ席最前列場所取りしてたりする。
役員はやること多くて子供を撮れない。
一概には言えないけど、こういう親の子供の参加はちょっと何とかしてほしい