ニホンウナギを従来の2倍の大きさに育て、食べられる部分を増やす「太化(ふとか)」と呼ばれる取り組みが国内で広がっている。ウナギの稚魚が記録的な不漁となり、今後の資源量の回復も不透明なことが背景にある。太化が定着すれば、価格高騰を抑制する効果も見込めそうだ。
ウナギの養殖業者で構成する日本養鰻(ようまん)漁業協同組合連合会(静岡県)は今年春、ウナギのかば焼き店でつくる全国鰻(うなぎ)蒲焼(かばやき)商組合連合会(東京)などに呼びかけて太化を推進していくことで一致した。
その先行事例が、高知県土佐市でウナギの養殖を営む「山本養鰻」だ。
ウナギの養殖は、海で捕まえた稚魚のシラスウナギを専用の養殖池で成魚まで育てる。養殖期間は長くても1年半ほどで、かば焼きやうな重に適した200~250グラム程度で出荷するのが一般的だ。山本養鰻は2016年から本格的に太化に取り組んでおり、養殖期間を2年程度に延ばして、約400グラムまで大きくしている。これまでに1700匹以上を出荷した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180630-00050056-yom-bus_all
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