群馬県みなかみ町の団体職員の女性が前田善成町長からセクハラを受けたとされる問題で、前田町長は6日、町議会で7月27日に可決された不信任決議に対抗し、町議会を解散した。
町議選が40日以内に行われる。不信任決議を受けた県内自治体の首長による議会解散は、1976年の旧新里村(現桐生市)以来、42年ぶり。
前田町長は記者会見で、前町長が推進した廃棄物固形燃料(RDF)を熱源として利用する実証実験計画の是非が町議選の争点だと強調した。「後援会や地元の声を聞き、9割が解散を求めていた」とも述べた。
解散通知を受理した小野章一議長は「不信任を受け入れてほしかった。解散権の乱用だ」と指摘。ある町議は「前田町長はRDF事業を推進していた。何がしたいのか」と困惑した様子で話した。
町議選は9月15日までに行われることになり、町選挙管理委員会が7日に日程を決める。初招集の議会で不信任決議案が提出されれば過半数の賛成で可決となり、町長は失職する。
セクハラ問題を巡り、町議会は5月、町長の辞職勧告決議案を全会一致で可決。6月定例会で否決された不信任決議案が7月27日の臨時会に再提出され可決された。
前田町長は「重く受け止める」としつつ、「職責を全うしたい」と続投する意思を示し続けた。
町長の支援者の間では、「町議選で町長を支持する候補が過半数を占めるのは困難」として、解散に反対する声もあった。
県の記録によると、県内の首長に対する不信任決議は、1975年の旧笠懸村(現みどり市)、76年の旧新里村、2003年の玉村町の3件あり、笠懸、新里両村長は議会を解散し、玉村町長は解散権を行使せず失職した。
◎4カ月あまりで再選挙 解散理由に「議論すり替え」の声
「まるでやけくそ解散」「保身だ」―。みなかみ町の前田善成町長が、自身に対する不信任決議案可決に対抗して議会を解散した6日、多くの町民から厳しい声が上がった。
4月に投開票が行われたばかりの町議会はわずか4カ月あまりで再び選挙に。「多額の税金が使われるのは残念」と憤りの声も漏れた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180807-00010000-jomo-l10
みんなのコメント