監視カメラや捕獲用のおりを設置【羅臼】7月から8月にかけて相次いだ、ヒグマの襲撃による飼育動物の被害。羅臼町は現場周辺の世帯に注意を促し、2カ所の現場に監視カメラや捕獲用のおりを設けるなど対応に当たった。ただ、町内全体や警察、報道機関に対する情報提供に消極的な町の対応に、疑問の声も出ている。
7月23日午前5時ごろ、町内峯浜町で酪農業を夫婦で営む女性(37)は、農場で飼育していたヤギ1頭がいなくなっているのに気づいた。
周囲の草むらに血痕があり、クマが襲ったヤギを引きずったとみられる痕跡も確認された。女性は「4年前に移り住んできて、近くでクマを見たことはあるが、農場内に入ってきたのは初めて」と驚く。
8月1日には、町内海岸町の民家の庭で飼われていた中型犬2匹のうち1匹が食い殺され、横たわっているのを藤本繁樹さん(47)が見つけた。もう1匹を捜しに行くと、浜辺の草むらで死骸を土に埋めるヒグマに遭遇。藤本さんが声を上げると林の方へ去った。
「情報が広まると、集まる観光客が被害の恐れ」
2カ所の現場は約25キロ離れている。町によると、採取したふんなどを用いて北大が行ったDNA鑑定の結果、別の個体と判明した。
町内で飼育動物が襲われたのは2012年に知床半島先端側の相泊(あいどまり)地区で犬1匹が襲われて以来6年ぶり。町内八木浜町の漁業蜂谷透さん(53)は
「怖いから家の中で犬を飼っている。羅臼では外で犬を飼う時はクマに気を付けろと言われてきたが、本当に起きたのは残念。最近はクマが増えているのかな」と話す。
町はヒグマによる被害被害発生の情報を近隣住民に知らせるにとどめた。湊屋稔町長は「情報が広まると、クマを見たくて集まる観光客が被害を受ける恐れもあり、役場が情報を精査する必要がある」と説明する。
中標津署も町からヒグマ被害の情報提供は受けておらず、「少なくとも人が住む場所にヒグマが出没したり、人畜に被害が出た際は情報共有できるよう町と協議していきたい」とする。(椎葉圭一朗、森川純)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00010001-doshin-hok
みんなのコメント
なぜ熊が肉食に変化したのか 今まではどちらかというと人を恐れていた熊が人家のそばまで「恐れを知らず」出没するようになったのか?それは鹿の大繁殖によるものだと思います
なぜ?鹿を駆除するとほとんどの猟師がいいところを切り取り食用にならない部位はその場に放置することがほとんどだということです 熊と鹿はほとんど同じ山で暮らしています しかし今まで有害鳥獣指定以前にで鹿が熊の餌になることはありませんでした
それがいともたやすく「肉が食用になるようになったのです」猟師は鹿の不要な部位をを埋めることは決められたことですしかし山の土を掘るということは簡単なことではありません 植物の根が張ったところを掘ることは非常に大変なことなんです
鹿狩りをやっている方に聞くと「いい部位だけ」持ち帰りほとんど放置してくるとの話でした そんな肉の味を覚えた熊が人を襲うようになったのです