米中西部ウィスコンシン州の公立高校が、レギンス姿での登校を禁止しているのが、性差別にあたると批判されている。
ウィスコンシン州のケノーシャ統一学区は、レギンスやヨガパンツ、肩がむき出しになるトップスなどを着て登校することを禁止しているが、生徒や保護者の抗議を受けて今年春、女子のレギンス着用を許可した。
しかし米自由人権協会(ACLU)によると、レギンスは今でも禁止されており、今年の夏には女子生徒1人が2度帰宅させられたという。
高校側は地元メディアに対し、新方針は「うまくいっている」と語った。
一方で、男子生徒はスウェットパンツなどを許可されているので、女子だけにレギンスなどを禁止するのは、性差別に当たるという意見もある。
地元テレビ局TMJ4のニュース・サイトが掲載した学区の服装規定によると、太ももの少なくとも真ん中まで長さがあれば、レギンスとヨガパンツは認められる。
タンクトップも、肩紐の幅が2.5センチ以上あれば許可されている。
しかしACLUウィスコンシン支部の弁護士アスマ・カドリ・キーラー氏は地元メディアに対し、一部の学校職員が古い規則をいまだに徹底させようとしていると話した。
レギンスを履いていたことが理由で女子生徒1人がサマースクール中に2度も帰宅させられたもようだ。
キーラー氏は、レギンスと肩出しスタイルは禁止という服装上の理由だけで、丸一日授業を受けられない女子生徒もいると話した。
同学区のターニャ・ルーダー広報担当は11日に声明を発表し、服装規定が「文字の上でも実施においても公平」なものになるよう、学校側が「適切に対応置している」と述べた。
「2018年春に規定を見直し、今年秋の新学年から適用されることになった。新年度が始まって以来、とてもうまく運用されている」
高校はACLUに回答していない。
ACLUと、生徒・保護者の団体は昨年度、体にぴったりしたレギンスやタンクトップを禁止する同学区の方針について、
男子生徒は同等のスポーツウェア(スウェットパンツやバスケット用ショーツ)を許可されていると指摘し、女子生徒への禁止事項は性差別的だと批判していた。
高校生の1人は3月、TMJ4ニュースに対し「楽かどうかとか、『ちゃんとした服装じゃない』とかの問題じゃない。体にぴったりしているかどうかの問題で、女子にとって不公平だ。性差別だ」と話していた。
地元メディアによると、この件については保護者の中でも、「公立校が生徒に何を着て良い、着てはいけないと指示すべきではない」と言う人と、「規則は子どもたちが適切な服装をするためのものに過ぎない」と言う人と意見で割れている。
(英語記事 Row over yoga pants ban continues in Wisconsin school)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180914-45518093-bbc-int
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