猛暑は「安全な生活」に脅威となっている。行政安全部中央災難安全室の集計によると、先月31日までに全国で熱中症患者2266人が発生してこのうち28人が死亡した。31日の一日だけで42人が熱疲労や熱射病などで119救急隊の助けを受けて病院治療を受けた。
家畜も心配だ。全国でニワトリやカモなど314万8000羽余りが猛暑に耐えることができず死んだ。ニワトリやカモに比べて暑さに強いと言われているブタも1万3000頭余りが暑さを克服することができなかった。
漁民は赤色に変わっていく海を見てため息を吐いている。南海岸ではこの日、海水温度が25.2度まで上昇した。養殖魚類の斃死(へいし)限界水温である27度に迫る数値だ。統営(トンヨン)・巨済(コジェ)近海一部地域にはすでに緑潮が現れ始めた。
統営で養殖漁場を営むハン・ジュニョンさん(55)は「このままの状態で2~3日いけば斃死してしまう」としながら「1年分の利益が暑さで吹っ飛んでしまうような状況だ」と話した。
洛東江(ナクトンガン)もところどころ緑色に変化している。嶺南(ヨンナム)地方には当面雨の便りはなく、洛東江の緑潮は悪化する見通しだ。嶺南水質管理も非常事態となっている。大邱(テグ)地方環境庁は洛東江の河川水を処理する取水場と浄水場に水質管理を強化するよう要請した。
災害水準の猛暑が続いて自治団体も非常事態に入った。現在の猛暑は災難および安全管理基本法上、「災害」に規定されておらず対応マニュアルも特にない。猛暑に伴う被害も認められていない。
ソウル市は最近、緊急対策会議を開いて猛暑を自然災害水準として管理することにした。4000億ウォン(約399億円)の災難管理基金を猛暑予防と対応、事故処理に充てるためだ。
市は猛暑で職を失ったり休・廃業したりした低所得世帯に、生計費(30万~100万ウォン)や医療費(最大100万ウォン)を緊急支援することにした。
また、一人暮らしの高齢者や低所得脆弱階層、路上生活者、チョッ房(非常に狭い部屋)住民、建設現場労働者を5大猛暑脆弱階層に指定して保護を強化することにした。一人暮らしの高齢者は生活管理士ら管理人材1000人余りが安否を毎日確認する計画だ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180802-00000014-cnippou-kr
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