首都圏の高速道路網を“鉄道の路線図ふう”に表した「JR東日本風高速道路マップ 東日本版」が、「すごい、超分かりやすい」「驚くほど見やすい」「パッと見て全体像が分かる」と話題になっています。
発想の素晴らしさもさることながら、いつも見ている電車の路線図ふうにするとこんなにもスッキリと理解できるようになるのかと感心します。制作者のあべっちさんに制作の意図、分かりやすさの工夫や秘密を聞きました。
目次
●JR東日本公式路線図のフォーマットを忠実に再現
JR東日本風高速道路マップは、一見するとJR東日本の路線図のようですが、路線名は「C1 都心環状線」「C2 中央環状線」などに、駅名も「江戸橋」「箱崎」「川崎浮島」などとインターチェンジ(出入口)やジャンクション(合流地点)の拠点名へ、自然に置き換えられています。
制作した“あべっちチューブ”のあべっちさんによると、こだわりのポイントは、JR東日本の公式路線図に敬意を表し、そのフォーマットを忠実に再現し、分かりやすく表現するように努めたこと。フォントもJR東日本の路線図と同じのものを使用しています。
首都高速道路が管理する「首都高速」と高速道路会社(NEXCO)3社による「高速道路」「自動車専用道路」は別の図になっていることも多いのですが、これを1枚にまとめています。東日本版では、JR東日本の東京近郊路線図とほぼ同じ範囲を収録しています。
制作のきっかけは、JR東日本の路線図を見ていて、ふと「高速道路でやってみたら面白いのでは」と思い付いたことだそう。2016年8月から約1カ月かけて制作し、9月に公開。公開から約1年半が経過した2018年3月末にTwitterで話題となりました。公開直後にも反響はあったものの、2018年3月末時点の反響はそれ以上あったそうで、とても驚いているそうです。
かなり複雑な首都圏の高速道路網も、鉄道の路線図ふうにするとスッと頭に入ってきます。これが鉄道路線図マジックなのでしょうかね。
――「JR東日本風高速道路マップ」が話題ですね! どんな感想が多かったですか?
「分かりやすい!」が多いですね。「面白い!」「ずっと見ていられる」と言ってくださる方も多く、うれしい限りです。
――元になったJR路線図は、なぜ、どの辺が分かりやすいのでしょう。
路線ごとの快速、特快などの細かい停車駅パターンは省き、駅を中心に載せているので視覚的に理解しやすいのだと思っています。あくまで「駅一覧」という点に重点が置かれているのですね。そして、乗り換え駅を黒地にして拠点になる駅を効果的に目立たせています。多少の地理感覚があればパッと目的地を探せるのが便利ですよね。
――作ってみて気が付いた「JR路線図のすごいところ」もありましたか?
本当にていねいに作り込んでいるなと思いました。駅名の1つ1つにローマ字も振られています。そういう細かいところにもミスがありません。
――制作で苦労した点は?
カーブの処理が大変でした。わりと適当に曲げているので、カーブごとにバラバラなのです。もう1つは誤字やミスの修正です。こちらはTwitterで公開してからたくさんの方から指摘をいただきました。指摘を元に都度修正してアップデートしているのですが、それでもまだミスが見つかります。特にローマ字表記は読み方を間違えることなく、またつづりを統一するのが大変でした。
――今後の予定は?
「関西地区版」も制作しようと思っています。東日本版の高速道路マップも随時更新しています。「あべっちチューブ」に時々遊びに来てください。サイトには「渋谷駅大解剖」も掲載しています。時間に余裕がある方はぜひご覧ください!
知人が運転する車には乗るものの、実はまだ運転免許を持っていないというあべっちさん。先日、箱崎ジャンクションについて調べていたところかなり面白い構造だと知り、いつか行ってみたいと思い始めたそうです。あべっちさんのお気に入りは大橋ジャンクション。「マジか、いつまで回るんだ」感がたまらないのだそうです。
「JR東日本風高速道路マップ 東日本版」は、あべっちチューブからダウンロードできます。
(高橋ホイコ/画像提供:あべっちさん)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180411-00000081-it_nlab-life
みんなのコメント
なんか、実際にこんな風に電車が走ってるパラレルワールドに来たような感覚w
普通にネクスコの地図のほうがわかりやすいけど
路線図見慣れてる都会人には見やすいのかな
早速、ダウンロードさせて頂き、スマホに保存しました。
NEXCOのロードマップ風のデザインにすると、
判りにくい事このうえない地図が出来ますね。
ずーっと前からありますよ。
えっ?東京の方では初めて?
仕事で(個人的に)使わせてもらいます!
ごちゃごちゃして返って煩雑になってるが。
そもそも鉄道やバスと違って「運行系統」がないのに、路線名そのもので色分けや二重に色ぬりする必要があるのか?
JRの路線図と似てる。
よく見たら違うじゃん!ビックリ
いいんじゃないでしょうか?
運転するときに気を使うのは複雑なジャンクションや合流に出入口の事。
これは色分けだけだからそれらを予め見られなければ使い物にはならない。
その点で唯一使い物になるのは首都高サイトからダウンロード出来る地図。少々サイズは大きいがスマホでも使える。これはジャンクションなどでの標識が出ているし、これ以外は必要ない。
首都高はそれでなくとも初心者には地獄のような奇々怪々の迷路。
ドラプラのサイトに載ってある地図に色つけた程度にしか見えんがな。
普通に頭に入ってるから返って見難い。
これなら女性でもわかりやすい。素晴らしい!
なんで今まで気づかなかったんだろう((笑))
これ見てそこを軽く見ててやられるパターンの人いそう
そのためには路線の形状はもっと歪めてもいい。
変に位置関係に拘らず、方面、ジャンクション、ICで表すと理解は早いと思う。
ナビも高速上は、こんな表記でいいんじゃない?
2020年度につながるなんて話もあったが、今のところ動きがないので、もっと先かな。
あとは距離感だろうけど、出かける前に何となくイメージするにはもってこいですね。
たまに出口が限定されている方向しかないとかあると思うので、バージョンアップして行ってください。