【ロンドン時事】英政府の欧州連合(EU)離脱方針がEUの拒否に遭ったことで、「離脱を成功させる」と繰り返してきたメイ首相は国内でも逆風にさらされている。
首相率いる与党・保守党の有力者は「もはや政府方針の支持者はいない」と主張。30日からの党大会では、暗礁に乗り上げたEUとの交渉の打開を求めて、首相への圧力が一段と強まりそうだ。
「屈辱だ」。21日付の英各紙は、19、20両日にオーストリアで開かれた非公式EU首脳会議で首相が受けた対応をこう報じた。
メイ政権は7月にまとめた「離脱白書」でEUとの協調路線にかじを切り、与党のEU懐疑派から猛反発を招いた。ジョンソン外相(当時)らは抗議の辞任に踏み切り、
首相の求心力は低下。トゥスクEU大統領は「(首相の離脱方針は)機能しない」と切り捨て、苦しい立場の首相に追い打ちをかけた。
与党のEU懐疑派を束ねるリースモグ下院議員は英BBC放送のインタビューで「EUの(妥協しない)姿勢が首脳会議で和らぐと誰もが期待したが、そうならなかった」と指摘。懐疑派の意向をくんで、強硬な離脱方針に速やかに転換するよう首相に呼び掛けた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180922-00000056-jij-eurp
みんなのコメント