日本人なら誰しもが一度は使ったことがあるだろう、液体のりの定番「アラビックヤマト」(希望小売価格170円=50ミリリットル)。学校や職場で長年親しまれ、オレンジ色のロゴとこの形状は「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」にも選ばれている。
製造元は、東京・日本橋大伝馬町に本社を構える明治32(1899)年創業の「ヤマト」。社員数は100人に満たないが、売上高は33億円(17年度)で、これほど全国的に知られている商品もある。
「おかげさまで、アラビックヤマトという商品名まではご存じなくとも、商品自体の認知度は7割以上の方々からいただいております。発売は1975年で、
当時、アラビアゴムの樹液で作ったのりを『アラビアのり』と言っていたことから、アラビック(アラビアの)ヤマトと名付けられました。とはいえ、主成分は石油から作る水溶性の樹脂のポリビニルアルコールです」(同社のGリテール商品企画室担当者)
ヤマトという社名は、矢が的に当たるように商売が繁盛してほしいという「矢的」の意味と、日本の別名の「大和」から付けられたという。
■固まったらのりは少し熱めのお湯で復活
もっとも、ここでひとつの疑問がある。
小学生の頃からアラビックヤマトを使ってきたが、最後まで“使い切れた”ためしがない。途中でスポンジがカピカピになったり、容器の中でのりがゲル状に固まったりして、結局、「もったいない」と思いながら捨てるハメになる。疑うわけではないが、買い替えさせようとするメーカーの策略ではないか?
「確かに、多くのお客さまから同様のご質問をいただいております。のりの性質上、経年劣化で固まってしまうのは仕方ないですが、吸湿で固まりやすいため高温多湿の環境は避けてください。フタを密閉することも大事です。
それでもキャップに付着したのりが固まった場合は、少し熱めのお湯(50度前後)につけて揉み洗いすると復活します。また、20ミリリットルのミニサイズ(同150円)もありますので、頻繁に使わないという人はこちらがオススメです」(前出の担当者)
季節限定商品「ハロウィンシリーズ」(8月発売)もミニサイズ。値段的に20円しか違わないが、最後まで使い切りたかったらミニを選べばよいわけだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180704-00000011-nkgendai-life
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